発泡剤調整

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SYB FC-714の組み立てです。
FC-714は色々なタイプのシャフトが装着出来る様に軽めのヘッド重量になっています。
今回、バランス調整には、鉛を使わないず発泡剤で重量調整します。
発泡剤は写真の様な粉末になります。
ホームセンター等で売られているスプレー缶の物とは別物です。
スプレー缶のを使ったことがありますが注入後、内部で音なりの原因などがあり
ヘッドに入れる事は出来ないと考えた方がいいです。
今回は212gのヘッドを216.9gに変更。
この状態でD1.3なので接着をすればD1.5とお客様依頼のバランスになる予定です。
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粉末状の発泡剤を入れた後はオーブンで焼きます。
200度20分です。今回は体積の小さいFWなので4.9gでも十分内部で膨らみます。
400ccを超えるヘッドは最低でも8g以上入れないとヘッド内部全体に膨らみません。
また、ヘッドにプラスチックやゴム状の部品があると加工出来ない場合があります。
200度の温度で溶けてしまうからです。
発泡剤の利点はヘッド全体に入るためヘッドの性能を変える事無く調整出来ます。
ジェルの様に何処に入ったんだかわからない、なんて事はありません。
消音効果もあります。
デメリットは、一度入れたら取れない事です。
発泡剤を溶かすような溶剤がないからです。